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2005年12月02日

寒空ノ下、君ヲ待チテ詠メル


待ちわびて 携帯持つ手 冷ゆるども さらに輝く イルミナシヲン

るい詠める

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冬観ル無常ヲ詠メル


木の葉ゆれ 落ち葉枯れ葉と なりて舞ひ 陽覆う雲は みじろぎもせず

るい詠める

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2005年11月29日

不定点観測


天気予報によれば、最期の小春日和。風は強いけれども、用心して重ね着してしまった僕は、ちょっと汗ばんでしまう。
空が霞んでいる。
こんなビルの屋上で、膝小僧を抱えていると、いつもの様に、どこへ行こうかと、つい考えてしまう。

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2005年11月22日

不定点観測


11月の朝。今朝は寒いから、ずるけてこちら側から撮影。
昨夜はくしゃみと鼻水が止まらないから、風邪薬をビールと一緒に飲んで眠る。当然、アルコールと風邪薬が妙な効き方をするから、眠っているはずなのに眼が回る。もしくは、回り続けている夢を観た。
おかげで、いつもよりずいぶんと早起き出来た。

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2005年11月18日

登リ行ク望月観テ詠メル


冬の空 我観る月は ひとつなれど ただその想ひ いずこに届く

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2005年11月17日

冬ノ湯浴ミ終エテ詠メル


歌詠みて 洗いし黒髪 梳きぬれども 千々に惑いし 想いは何処に

るい詠める

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風舞ウ木ノ葉観テ詠メル


吹き溜まり 紅黄茶色と舞いにけり 寄る辺なき身は 我にも似たり

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2005年11月15日

冬ノ厳シサニ克タントシテ詠メル

木枯らしに もて遊ばるる 我なれど 強き意志持て 君を求めん

るい詠める

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冬ノ始マリヲ告ゲルニ詠メル

朝陽浴び 木枯らし吹けど 身は軽く 我待つ君に とく逢いに行かん

るい詠める

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不定点観測


ビルの屋上に上がる。10階立。都心部にあるビルだから、まぁ普通。というか、たいした高さぢゃないけれども、ほとんどの場合、空調設備のこちら側だから、この高さの外気に触れるなんて、めったにないや。

―絶叫マシーンって、トップはこのくらいかな? とんとご無沙汰だから、よくわからない―

眼に映るもの、耳に聞こえるもの、そして、肌で感じるもの、それらが一体なんなのか考える。
烏が数羽、ゆったりと滑空していく。

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2005年11月12日

雨雲消エ去リシ朝ヲ詠メル


雨上がり 登りし朝の 陽の光 草木そよぎて また秋に逢う

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深夜ニ雨ウタレテ詠メル


濡れ鼠 冬呼ぶ雨の 冷たさは 身にも心にも 深く染み入る

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2005年11月05日

墜チ逝クいかろすニ想イヲ馳セテ詠メル


天翔る 陽の輝きに 恋い焦がれ 焼け墜つる彼を 誰が嘲笑ゑるか

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翅広ゲシ蜻蛉ノ骸見テ詠メル


無念なり 大空への思ひ 断ち難く 翔び立つが如く 逝きにける

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2005年11月04日

風ヲ感ジテ詠メル

秋風の 落ち葉装い 薄化粧 街行く人は 振り返らずとも

るい詠める

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2005年10月30日

愛ノ不在ヲ疑ヒテ詠メル


秋深し 真の心 測りかねて 紫煙の影に 君の眼を追う

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2005年10月28日

君待ツ寂シサニ促サレテ詠メル


我が心 冷たき雨の 雫石見て 季節と共に 移り行きしを見ゆ

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2005年10月23日

降リ出ス小雨見テ詠メル


墨置くか 濡れし路見て 傘抱き 迎えに行かむ 君の待つ駅へと

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2005年10月21日

流レ行ク時ヲ詠メル


群成して 西へと向かふ 鰯雲 その海の底 君を待つ我

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2005年10月20日

小サキ恋人達見テ詠メル


秋晴れの 澄み渡る空 凝視め合い 童二人は 追いつ追われつ

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