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2005年07月22日

夏ノ夕刻めらんこりあニナリテ詠メル


夕暮れて 流るる水面に 夢託し 黒き蝶蛾 飛び立ちぬるか

るい詠める

<読み>
ゆうぐれて ながるるみなもに ゆめたくし くろきちょうが とびたちぬるか

<意味>
夕暮れになると、流れ行く川の流れに夢を託して、黒い蝶や黒い蛾が飛び立ってしまったのだろうか。

<解説>
日中の暑さが和らぐ夕暮れに、川の水の流れを観ていると、ついもの想いにふけってしまう。そんなとき、黒い蝶や蛾が飛び立って行くのを発見した作者は、彼らに様々な想いを託してみようと思う。蝶や蛾は既に飛び立ってしまった。その一方で日常に疲れた己がここにいる。ふと、もの思いにふけってしまう、そんな誰にでもある経験を詠み込んだ歌である。

(この項:たい)

<参考>
メランコリー型性格 Typus melancholicus
デューラーの「メランコリア

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