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2005年12月21日

冬至ヲ詠メル


永き夜を 闇の卷族 我が世とす 人皆夢を 貪りけるに

るい詠める

<読み>
ながきよを やみのけんぞく わがよとす ひとみなゆめを むさぼりけるに

<意味>
人々が夢を貪っている一方で、冬至の永い夜を、闇の住民達が、我が物にしている。

<解説>
古来、一年で夜が最も永い冬至は、魑魅魍魎、妖怪変化の類が跳梁「ばっこ」するという言い伝えが世界各地にある。その為、その夜は外出を避けて、自宅に引きこもったという。その様な風習を踏まえて詠んだ歌である。
訳出には反映されていないが、「夜」と「世」それに「闇」と「夢」と、Y音の語句を多用し、リズムと韻律を引き出す事に成功している。

(この項:たい)

posted tgc : 18:43 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮) /携帯からみる

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