2007年06月23日
"Love Child" by Diana Ross And The Supremes
もちろん、「恋はあせらず(You Can't Hurry Love)」や「ストップ・イン・ザ・ネーム・オブ・ラヴ (Stop! In The Name Of Love)」は大好きだけれども、なぜだか個人的にはスプリームス(The Supremes)のベスト・チューンは、このアルバムの表題曲「ラブ・チャイルド(Love Child)」という事になっています。
それは何故かと言うと、あの曲のオープニング、イントロから唄が入るまでのぐんぐんと高みに持って行く高揚感が好きだからなんです。
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2007年05月27日
試論:映画『羅生門』をリメイク出来るのか?(第四部)
前回では、本論から脇にそれて大きな寄り道をして、映画『羅生門(Rashomon)』で杣売を演じた志村喬(Takashi Shimura)という俳優を論じている訳ですが、本稿もそのままさらなる迂回路を辿って行きます。
これまでの記事はこちらにあります。
試論:映画『羅生門』をリメイク出来るのか? 第一部
試論:映画『羅生門』をリメイク出来るのか? 第二部
試論:映画『羅生門』をリメイク出来るのか? 第三部
例えば、映画『ゴジラ(Godzilla)』で志村喬(Takashi Shimura)が演じた山根恭平博士をみてみよう。
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2007年05月19日
試論:映画『羅生門』をリメイク出来るのか?(第三部)
前回で、芥川龍之介(Ryunosuke Akutagawa)の小説『薮の中』が小説『羅生門』の続編であり、『羅生門』の最期で行方知れずになった主人公の下人が後の、『薮の中』の証人のひとり、盗賊の多襄丸となった様に解読(この場合は、誤読か?)できると、書いた。
ならば、それを受けて、『羅生門』の続編『薮の中』という流れで、映画『羅生門(Rashomon)』を再構築出来ないだろうか?
これが、本編の趣旨(の筈)ですが、あらぬ方向に暴走してしまっています(苦笑)。
これまでの文章を読んでいないで、突然にこのページにぶつかってしまった方は、下に記したこれまでの論考を御確認願います。
試論:映画『羅生門』をリメイク出来るのか? 第一部
試論:映画『羅生門』をリメイク出来るのか? 第二部
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2007年05月12日
試論:映画『羅生門』をリメイク出来るのか?(第二部)
第一部である前回の記事はこちらです。
でも、必ずしも第一部を読まなくて、ここから読み始めても良い様に構成されているので御心配なく。
ここでは、映画『羅生門(Rashomon)』の原作となった芥川龍之介(Ryunosuke Akutagawa)のふたつの短編小説と、さらに芥川龍之介(Ryunosuke Akutagawa)がその下敷きにした『今昔物語集』のふたつの説話文学について書くつもりだからです。
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2007年05月06日
試論:映画『羅生門』をリメイク出来るのか?(第一部)
黒澤明(Akira Kurosawa)監督の映画『羅生門(Rashomon)』のエンディングが気に入らない。こんな無知とも無謀とも言える暴言を無担保で言い放つからこういう事になる。申し訳ないが、しばらくおつきあい頂きたい。もしも、映画『羅生門(Rashomon)』をリメイクするのならば...。
1951年にヴェネチア国際映画祭(Internazionale D'arte Sinematografica Di Venezia)でグランプリを受賞して、黒澤明(Akira Kurosawa)という名前を全世界に轟かせた本作、日本映画界の絶頂期にあったこの幸福な作品に大鉈をふりかざして、切り苛んでしまおうという、すぷらった(Splatter Picture aka Slasher Movie)な妄想大爆発の企画記事、果たして、どうなる事にあいなりますでしょうか?
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2007年04月28日
"The Fillmore Concerts" by The Allman Brothers Band
と、いうわけで、いつもの様に稚拙な、模写とも言えない様な悪戯描きが右横に掲載されているわけだけれども、タイトルに掲げられているアーティスト名と作品名を見比べて、違和感を感じている方も多々いらっしゃる事でしょう。
本作品は、この作品がオリジナルな形態で発表されてから、20周年が経過した事を記念して発表されたものです。
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2007年04月21日
眼玉の冒険:田の中勇参江
確かに、田中麗奈はなんのメイクもしなくても猫娘にそっくりだねぇなんて、戯けた事をほざく前に、ちゃあんと田の中勇が目玉親爺に、キャスティングされている事にホッとする。
勿論、これは実写版映画『ゲゲゲの鬼太郎』の話なんだけれどもね。
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2007年04月11日
実写版『ヤッターマン』を勝手にキャスティングしてみる
タツノコ・プロのアニメ作品『ヤッターマン』の実写版映画の制作が決定したと、配給元の日活が発表した。
決定したと言っても、監督が三池崇史、メカ&キャラクターデザインは寺田克也というところ以外は、未定の模様。なので、勝手にキャスティングしてみました(ニュース詳細はこちらを御覧下さい)。
キャスティングの基準は、
誰に「おしおきだべぇ〜」と言わせたいのか?
誰に「ポチッとな」と言わせたいのか?
そして、
誰に「やっておしまい」と言ってもらいたいのか?
と、言う事です。
ちなみに画像は『タイムボカン・シリーズ ヤッターマン オリジナル・サウンドトラック』です。
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2007年03月24日
『イヴェント '76』 by アレア(Event '76 by Area)
ジャケットは、ボリス・カーロフ(Boris Karloff)主演の映画『フランケンシュタイン(Frankenstein)』の一挿話から。
少女と邂逅した"怪物(The Monster)"がほんの一瞬の癒しを得るシーンで、この後に二人の遭遇は悲劇的色彩を帯びる訳だけれども、ここでは"怪物(The Monster)"は、その意味を訝しがりながらも少女から手渡された一輪の花を手にし、少女の顔には笑みが浮んでいる。
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2007年03月11日
月光仮面は誰でしょう?
スーパーマン(Superman)はクリプトン星(Krypton)人カル=エル(Kal-El)ことクラーク・ケント(Clark Joseph Kent)で、バットマン(Batman)はブルース・ウェイン(Bruce Wayne)、スパイダーマン(Spider-Man)はオリジナルのマーベル・コミック(Marvel Comic)版ではピーター・パーカー(Peter Parker)で、原作:平井和正&作画:池上遼一コンビの日本版劇画では小森ユウだ(この日本版はすんごい作品ですよ)。
ウルトラマンはハヤタ・シンで、ウルトラセブンはモロボシ・ダンで、帰ってきたウルトラマンはえぇと郷秀樹だ。
仮面ライダー一号は本郷猛で、二号は一文字隼人で、V3は風見志郎で、それからそれから....
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2007年02月25日
ライヴ・フロム・サウンドスケープ by サン・ラ・アーケストラ(Live from Soundscape by Sun Ra Arkestra)
サン・ラ(Sun Ra)という人物がナニモノであり、彼が率いるアーケストラ(his Arkestra)がナンなのかを語る前に、先ずはこれを聴いてもらいたい。
ハル・ウィルナー(Hal Willner)のプロデュースによる一連のトリビュート企画の第4作『Stay Awake: Various Interpretations of Music from Vintage Disney Films』 に収録されている「Pink Elephants On Parade」。
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2007年02月23日
犯罪を見逃さない
暖かくなったのと陽が永くなった性だろう、陽射しを浴びながら移動する事も増えて来た。
信号待ちでぼんやりしていると、ねめつける様な視線を感じて、気になってしかたがない。
なんだろうなんだろうと、ずっと悩んでいたら、どうやらバスやらワゴン車やらの車体横に張り付けてあるこいつがその正体らしい。
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2007年02月07日
林檎な話
"なぜ流行歌には林檎が好まれるのか。そんなこと、私に分るはずがない"と結んでおきながら、戦前のヒット曲の「林檎の木の下で」も並木路子「リンゴの唄」も美空ひばり「リンゴ追分」も書き連ねているのが、澁澤龍彦の真骨頂。かの荒俣宏から大魔王の諱を贈られるだけの事はある。
図版はその文章で澁澤龍彦が紹介している『ジョン・リンドレ−英国果実図説(John Lindley
"Pomologia Britannica")』より。
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2006年12月23日
"FIRE" by OHIO PLAYERS
何も言わなくても、ジャケットを観ればどんな音楽なのかすぐに分かってしまう、そういう秀逸なジャケットの見本の様な作品です。
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2006年12月02日
宮内國郎逝く
そしてその日曜夜07:00の劈頭を飾った、印象深いオープニング・テーマを産み出した宮内國郎も逝ってしまった。
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2006年12月01日
実相寺昭雄逝く
勿論、リアルタイムで毎週日曜日夜07:00から観ていたクチだから、何から語り出していいのか、解らない。と、言う割にはウルトラ・シリーズの作品しか観た事がないという不届者です(『帝都物語』は劇場で観た!)。
「実相寺カット」と呼ばれる、遠近感を強調した歪んだアングルや、登場人物を深く呑込む逆光線の闇や、人物の表情は愚かその皮膚と筋肉の動きまでをも映し出す奇妙なアップ・ショットと、それとは全く逆の超ロング・ショットで演じられる心理劇...。
それは僕が他のどの映像作家の作品よりも最も早い時期に体験した、観る快楽でした。
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2006年11月30日
グガン:イントロデューシング・タケオ・モリヤマ by 山下洋輔トリオとブラス12
山下洋輔の良き聴き手とは断言出来ないし、まぁ、もともと断言する必要はないと思うのだけれども、それよりは、山下洋輔の良き読み手かもしれないという、奢った邪な考えは時折、頭の中を掠めるのだ。
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2006年11月18日
実写版『ルパン三世』を考える 後半
勿論、宮崎駿の『カリオストロの城』のリメイクでもなければ、既に存在している実写版『念力珍作戦』の焼き直しでもなく、モンキー・パンチの原作の世界観の映画化という事を考えています。
と、いうのはややもとすればコメディ・リリーフ的な立ち回りを要求される銭形警部のあり方を再考したいから。ミステリに限らず、追う側と追われる側の物語(恋愛も含めてね)である以上、双方が対等の能力や智力を有していないと、そこに物語や登場人物に魅力が生じない筈だから。
だから、『ルパン三世』の物語を四人の男と独りの女という構造で考えて、とにかくイカした(←死語)四人の男性とひとりの成熟した女性の物語という設定で、キャスティングしてみました。
だから、ルパン⇔次元⇔五ェ門⇔銭形のキャスティングは相互入れ替えが可能かもしれません。
前回同様、この記事を書くきっかけを与えてくれた『不知火検校』の K・Tさんに感謝します。
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2006年10月29日
"Homebrew" by Neneh Cherry
作品の完成度で言えば本作『Homebrew』ではなくて次作『Man』かもしれないし、一番好きな彼女はやっぱりリップ、リグ&パニック(Rip Rig + Panic)で最初に出会った時かもしれない。でも、あえてこの作品を推すのは、いつもの様にジャケットのせいです。
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2006年09月30日
"DREAD BEAT AN' BLOOD" by LINTON KWESI JOHNSON
いつもの様にジャケットを観る。
警察官が見守る中、手前に並んでいるであろう群集に向って、トラメガで話しかけている黒人男性がいる。
彼は何を語っているのであろうか? 否、その内容よりも気になるのは、その黒人男性のうちひしがれた様な表情である。
彼は群集を煽り熱くアジテーションしている様にも見受けられないし、その逆に、体制側(≒白人側)に与したアンクル・トム(Uncle Tom)にも観えない。群集にも体制にも受け入れられない孤独をこの写真に感じるのは、僕だけだろうか?
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