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adventures of t.g.chaung

2009年07月19日

"NEW YORK" by LOU REED


随分と待たされたアルバム。以前、どこかで書いた様な気がするけれども、クルト・ワイル (Kurt Weill) のトリビュート・アルバム『星空に迷い込んだ男/クルト・ワイルの世界 (Lost in the Stars: The Music of Kurt Weill)』 [プロデュース:ハル・ウィルナー (Hal Willner)]で聴く事が出来た『セプテンバー・ソング (September Song)』が最高だったのだ。
素材である原曲によりかかりもせず、かといって、己の音楽性を殊更に際立たせない、そのアプローチがかっこ良かった。
原曲の持つ、甘美なメロディーは一切姿を現さない筈なのに、その曲が描く叙情は総て兼ね備えている。
ロックンロール (Rock & Roll)
一言で言えば、それ以外のナニモノでもないその曲は、クルト・ワイル (Kurt Weill) のロックンロール (Rock & Roll)でもあると同時に、ルー・リード (Lou Reed) のロックンロール (Rock & Roll)そのものでもあったのだ。

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2009年06月21日

debut records presents; the Quintet' jazz at massey hall


アルバム・ジャケットのほぼ半分を占める扱いながら、その表情がよく見えないアルト・サックス (Alto Saxphone) ・プレイヤーの名前はチャーリー・チャン (Charlie Chan) とクレジットされている。
チャーリー・チャン (Charlie Chan) とは、本作品がレコーディングされた1953年当時、アール・デア・ビガーズ (Earl Derr Biggers) 創造の、中国系の名探偵の名前に他ならない。彼はEarl Derr Biggersの小説から始って、映画やラジオで活躍していた[TVへと進出するのは本作品がレコーディングされた5年後のこと]。
つまり、どういう事かと言うと、本作品にクレジットされているのは真っ赤な偽名であり、その正体はチャーリー・パーカー (Charlie Parker) という。
契約の関係上、名前も顔も伏せなければならなかったからだ。

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2009年05月17日

『夜明けの口笛吹き (THE PIPER AT THE GATES OF DAWN)』 by ピンク・フロイド (PINK FLOYD)

ピンク・フロイド (Pink Floyd) の、中でも シド・バレット (Syd Barrett) 在籍時代に関しては、彼の追悼記事として書いたここや、当時の彼らの代表曲のひとつに関するよた話で、あらかた書き散らかしてしまった様な気もする。
だから、ここでは以前に書かれた内容と重複しない様に書いてみる事にします。

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2009年04月19日

ビレッジ・バンガードの大西順子(JUNKO ONISHI LIVE AT THE VILLAGE VAHGUARD : JUNKO ONISHI TRIO somethin' else 5570)


大西順子(Junko Onishi)と言えば、電話帳(Yellow Pages)である。
電話帳(Yellow Pages)と言えばエディット・ピアフ(Edith Piaf)で、彼女が電話帳(Yellow Pages)を開いてそれを読むだけで、ということはつまりそこに書かれている名前や住所や電話番号を読み上げるだけで、感動出来ると言う言い伝えがあるのだけれども[と、ここで書いたネタを使い回しているのだけれども]、勿論、大西順子(Junko Onishi)はそうではない。
その分厚いだけで無味乾燥(To Be Very Boring)な文字が戯れている電話帳(Yellow Pages)を開くのではない。
ただ、己の尻の下に敷く(Be Henpecked And Meek As A Lamb)のである。

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2009年03月22日

"The New Age Steppers" by THE NEW AGE STEPPERS


エイドリアン・シャーウッド(Adrian Sherwood)という非常に灰汁の強い プロデューサー(Record Producer)に出逢った、作品である。しかしながら、本作品が発表された当時は、彼よりも、彼の掌の上で、自由奔放に飛翔してみせたミュージシャン達の行動の方に、眼を輝かせていたのだった。
つまり、スリッツ(The Slits)とザ・ポップ・グループ(The Pop Group)である。

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2009年02月23日

"Band on the Run" by PAUL McCARTNEY & WINGS


バンドは逃走中。
捕囚にあったモノモノどもが、厳重な警備の一瞬の隙をついて奔走しつつある、その最もスリリングな、クライマックスの一瞬を、ヴィジュアル化したのが、本作品のこのジャケットである。

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2009年01月18日

『ザ・ラウンジ・リザーズ(THE LOUNGE LIZARDS)』 by ザ・ラウンジ・リザーズ(THE LOUNGE LIZARDS)


モノクロの写真から漂う、アンニュイとも疲弊感ともとれる気怠い表情を観せる男達の中にあって、眼光鋭い視線をこちらに向けている男が居る。サックスを手にした、異様に縦に長いの顔(上掲の拙イラストだと横長だけれども)をした、その男の名はジョン・ルーリー(John Lurie)という。本作品を産み出したバンド、ザ・ラウンジ・リザーズ(The Lounge Lizards)のリーダーである。

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2008年12月14日

『地獄への接吻(DRESSED TO KILL)』 by キッス(KISS)


彼らの第三作である本作は、本国では1975年発表であるものの、ここ日本では本邦初登場の日本初上陸作品。従って、彼らの日本盤タイトルお馴染みの「地獄巡りシリーズ」もこの作品から。
だからアルバム原題とは無関係に、単純にバンド名を捩った作品名『地獄への接吻(DRESSED TO KILL)』となった。

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2008年11月16日

『クワイエット・ライフ(QUIET LIFE)』 by ジャパン(JAPAN)


彼らが遺したオリジナル・スタジオ・レコーディング作を、発表順に並べてみると、その五作品の真ん中に位置するのが、ここに紹介する作品。1980年発表の第三作『クワイエット・ライフ(Quiet Life)』である。つまり、彼らの歩んだ途の中間地点にあると同時に、結節点となる作品なのだ。

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2008年10月19日

『チェック・アウト・ユア・マインド(CHECK OUT YOUR MIND!) + 5』 by インプレッションズ(THE IMPRESSIONS


実は、黒人男性コーラス・グループとしてのインプレッションズ(The Impressions)は、よく知らない。
ここで紹介する本作でボーナス・トラック / Bonus Trackとして収録されている、彼らの大ヒットナンバーである5曲も、他のアーティストやバンドによるカヴァーで知った。

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2008年09月21日

『ブルー・サンズ(FEATURING BUDDY COLLETTE)』 by チコ・ハミルトン・クインテット(CHICO HAMILTON QUINTET)


この作品を知るきっかけになったのは、やはり一篇の映画。
1958年発表のバート・スターン(Bert Stern) & アラム・アヴァキアン(Aram Avakian)監督作品、映画『真夏の夜のジャズJazz On A Summer's Day)』。

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2008年08月25日

"de serge gainsbourg a gainsbarre" by serge gainsbourg

その唄われている言語を充分に理解出来ないくせに、その音楽を聴くという行為。それがどれほど大きな矛盾を孕んでいるのか、解っているくせにそれでも、他言語で唄われている音楽を聴いているのは、それが素晴らしいからどうしようもないんだ、と己にいつも言い聞かせてみる。

しかし時として、その唄われている言葉が理解出来ない事が、とてつもない足枷に想えて仕様がない。そんな時がある。
ここで、紹介するセルジュ・ゲンズブール(Serge Gainsbourg)の音楽は、その代表格です。

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2008年07月13日

『ファイアー・アンド・ウォーター(FIRE AND WATER)』 by フリー(FREE)


ドラムスが、シンプルなビートを刻む。シンプルと言えば、これ以上シンプルにするのも難しく、しかしそれ以上に、印象深い独特の重みを持った音だ。
この単純にしてかつヘヴィーなビートが形造った空間を浮遊する様に、ベースがオクターブの上弦下弦を描き始める...。

フリー(Free)の代表曲『ミスター・ビッグ(Mr.Big)』である。

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2008年06月15日

『ハイ・ファイ・エリントン・アップタウン(Hi-Fi Ellington Uptown)』 by デューク・エリントン・アンド・ヒズ・オーケストラ(DUKE ELLINGTON and his ORCHESTRA)

デューク・エリントン(DUke Ellington)を初めてデューク・エリントン(DUke Ellington)として意識したのは、ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)のライヴ映画『レッツ・スペンド・ザ・ナイト・トゥゲザー(Let's Spend The Night Together)』[1982年 ハル・アシュビー(Hal Ashby)監督作品]での事。スタジアムに歓声が轟く中に、突如として鳴り響く「テイク・ジ・Aトレイン(A列車で行こう)(Take The "A" Train)」のイントロ。このイントロに導き出されて、メンバーがステージに飛び出して来るのだ。

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2008年05月18日

『まぼろしの世界(STRANGE DAYS)』 by ドアーズ(THE DOORS)

フェデリコ・フェリーニ(Federico Fellini)だったり、『ブリキの太鼓(The Tin Drum)』だったり、『不思議、大好き。』だったり、白木みのるだったり。その時々に応じて呼び方が変わるアルバムがこれ。
ドアーズ(The Doors)の『まぼろしの世界(Strange Days)』です。

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2008年04月20日

"Buy" by James Chance and the Contortions

痙攣するジェームズ・ブラウン(James Brown)もしくは舞踏病(Huntington's Chorea)に罹ったエルヴィス・プレスリー(Elvis Presley)。
ジェームス・チャンスもしくはジェームス・ホワイト(James Chance aka James White)と名乗る人物が率いるコントーションズ(The Contortions)を形容するのならば、多分、こんな感じ。

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2008年03月20日

"PROJECTION" by THE BLUES PROJECT

前々回の記事で、「サイケデリックな装いをまとったブルース・ナンバー(もしくはその逆)」という表現をした。
1960年代中葉の音楽シーンを彩ったバンド / アーティストの殆どは、正にそんな感じだけれども、ザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)に匹敵する音楽性を顕示しえたのは、このブルース・プロジェクト(THE BLUES PROJECT)ではないのだろうか?

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2008年02月17日

『イン・ザ・イヤー・オブ・ザ・ドラゴン』 by ジェリ・アレン /チャーリー・ヘイデン / ポール・モチアン("In the Year of the Dragon" by geri allen,charlie haden,paul motian)

ピアノ・トリオPiano Trio)というフォーマットの可能性と発展性を啓示し得たビル・エヴァンス・トリオ(Bill Evans Trio)のドラマーだった男と、フリー・ジャズ(Free Jazz)の革新性をその最初期に呈示し得たオーネット・コールマン・カルテット(Ornette Coleman Quartet)のベ−シストだった男と、デューク・エリントン(Duke Ellington)~バド・パウエル(Bud Powell)の流れを汲むフ女流ピアニスト、この三人によるユニットのアルバム。
すなわち、ポール・モチアンPaul Motian : dr)、チャーリー・ヘイデンCharlie Haden : b)、そしてジェリ・アレン( Geri Allen: p)による作品である。
ぶっちゃけて表面的な事象のみを羅列すれば、そおゆう事になる。

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2008年01月20日

『ビッグ・ヒッツーハイ・タイド・アンド・グリーン・グラス』 by ザ・ローリング・ストーンズ["Big Hits (High Tide and Green Grass)" by The Rolling Stones]

ザ・ローリング・ストーンズThe Rolling Stones)最初のベスト・アルバム『ビッグ・ヒッツーハイ・タイド・アンド・グリーン・グラス[Big Hits (High Tide and Green Grass)]』は、米盤1966.04.発売)と英盤1966.11.発売)とでは、選曲が異なっている上に、ジャケット・デザインも異なる訳だけけれども、日本国内で発売されたヴァージョンは後者が先なので、当然のごとく、そちらの方の紹介となる。
米盤の方が先行発売である事や、使用されたジャケット写真がいわくつきの由緒正しい写真(参照の事)である事や、英盤が選曲的にどうよ?てな作品ではあるのだけれども、なにせ、ずうっとずうっと聴き倒した作品だから仕様がない。

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2007年12月16日

"THE LION " by YOUSSOU N'DOUR

放送開始からもう10年が経ってしまったけれども、ホンダステップワゴンのCMで「コドモトイッショニドコイコウ」といって、ザ・ビートルズThe Beatles)の「オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダOb-la-di, Ob-la-da)」を軽快に唄っていたのが、このヒト、ユッスー・ンドゥールYoussou N'Dour)。
CM制作者サイドから「オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダOb-la-di, Ob-la-da)」をこのヒトに唄って欲しいという要請の下に、実現したこのCM(CMに使用される洋楽曲は通常、既製曲が多いので、珍しいエピソードと言えます)、その後、映像は違えども、このユッスー・ンドゥールYoussou N'Dour)が唄ったヴァ−ジョンは約5年間(1996年5月〜2001年2月)もの永きに渡って使用されました。

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