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2009年06月19日

気迷ヒテ路、誤メリヲ詠メル

20090618.jpg
驟雨 己の弱さに 惑い途 木漏れ陽ささば 辿り着くらむ

るい詠める

<読み>
にわかあめ おのれのよわさに まどいみち こもれびささば たどりつくらむ

<意味>
にわか雨が降ってきて、自己の内心の弱さから、歩むべきみちに戸惑ってしまう。木漏れ陽がさしていれば、[今頃は]辿り着いていただろうに。

<解説>
ここ数日の不安定な空模様から、外出時には傘を持参すべきか否か、つい逡巡してしまう。
逆の視点から観れば、川柳 (Senryu)の「本ぶりになって出ていく雨宿り」となるだろうか。
一時の天候でさえそうなのだ。これがもう少し、大きな問題、大袈裟に言えば人生の岐路においては、ほんのちょっとの些細な事柄でさえも、気に病んでしまうだろう。
現在推量の助動詞「らむ」は、"眼前にない現在の事実について推量する意"を表すので、反語的に訳してみた。
また「ささば」は、"[陽が]差せば"と"[道を]指せば"の掛詞

(この項:たい)

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