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2009年06月12日

梅雨入リノ幕間ヲ詠メル

20090611.jpg
雨上がり 苔むす坂を 木漏れ陽は 橙色にぞ 染め抜いたり

るい詠める

<読み>
あめあがり こけむすさかを こもれびは だいだいいろにぞ そめぬいたり

<意味>
雨が上がって、木漏れ陽が差している。その陽は苔むす坂道を、橙色に染め抜いている。

<解説>
今日、北海道を除く総ての地域が梅雨入りした。一応書いておくと、北海道には梅雨という季節はない
梅雨入りしたといっても、昨日夜半から降り始めた雨も午後には上がり、太陽の熱い陽射しが眩しい一日だった。
さて、この短歌だが、句の上では「橙色 (Amber)」という一色しか表現されていないが、「苔むす」という語句から緑が、「木漏れ陽」という語句から、日陰も想い出され黒のイメージも連想される。
つまり、緑と黒だけの階調にすぅっと「橙色 (Amber)」が染められているのだ。
その色合いは、緑と黒の季節の梅雨の中では、貴重な輝きなのだ。正に幕間 (Entr'acte)。

(この項:たい)

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