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2025年09月18日

小説ヲ詠メル

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あく夢はてて たれもわすれて 改装の かのをどり場に いまだたつかげ

るい詠める

<読み>
あくむはてて だれもがわすれて かいそうの かのおどりばに いまだたつかげ

<意味>
悪夢が終わって、 [その悪夢を] 誰もが忘れて改装されるあの踊り場にまだ立っている影がある。

<解説>
階段、もとい、怪談である。
初句「あく夢」は、"夢" と謂いながら実際にあった事なのだろう。だが、年月を重ねる事によってその事実とその記憶は風化していく。そしてその風化をさらに推し進めるのが第3句「改装」なのだ。
にも関わらずに、と受けるのが下句である。
その事実を決して忘れない存在がそこにあって、かつての記憶を呼び戻す。

(この項:たい)

posted =oyo= : 17:22 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)

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