conceived and constructed by たいとしはる tai toshiharu
« Haiku : Five Verses In Seven Days, the 687th. week | メイン | Unsure »

2025年09月11日

映画ヲ詠メル

20250911.jpg
かぜも凪ぎ けつ戦まへの 夜あけかな つきも凍れて をとめうらぎぬ

るい詠める

<読み>
かぜもなぎ けっせんまえの よあけかな つきもこおれて おとめうらぎぬ

<意味>
かぜもやんで決戦前の夜明けなのだなぁ。月が凍れる程に凍てついて、処女は裏切ってしまう。

<解説>
初句から第4句までは、決戦前夜の叙景である。冬の夜明け前、いままで吹いていた風もぴたりと止まる。と解したいところだが、どこかで心象風景が交錯している様でもある。
初句「かぜも凪ぎ」は、これまであった小競り合いがぴたりと止まる状況の比喩とも読めるし、第4句「つきも凍れて」は、戦場ならではの緊張感の比喩とも読める。
と、なると結句の解釈が問題だ。
その彼女は、そこにいるのだろうか。[逃亡したと謂う解釈もあり得るがそれとは別に] 手紙等で、歌の主人公へと別れを告げてきた、そんな解釈も可能だからだ。

(この項:たい)

posted =oyo= : 17:21 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.rtm.gr.jp/mt/mt-tb.cgi/4112

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)