2025年07月31日
映画ヲ詠メル
のう園の たれもが逝つて なつの夕 ひとり遺れる をとめは粧ふ
るい詠める
<読み>
のうえんの だれもがいって なつのゆう ひとりのこれる おとめはよそおう
<意味>
農園で暮らす誰もが死んでしまった夏の夕方に、たったひとり生き遺っている乙女が化粧をする。
<解説>
そこでなにがあったと謂うのだろう。災害だろうか、惨劇だろうか。そこで暮らす人々がみな死んでしまった日暮に、たったのひとり生き遺っているある女性が化粧をしている。
これから外出しだれかと逢瀬を愉しもうと謂うのか、それとも、そこにだれかが顕れると謂うのであろうか。否、もしかすると、日常の毎日の嗜みのつもりなのかもしれない。
そこでおこった事をまだ認識していない、とも考えられるからだ。
(この項:たい)
posted =oyo= : 17:21 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.rtm.gr.jp/mt/mt-tb.cgi/4089