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2025年07月10日

映画ヲ詠メル

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左様なら とびらのむかふの 手術室 にたものだうしの ふたりのゑにしと

るい詠める

<読み>
さようなら とびらのむこうの しゅじゅつしつ にたものどうしの ふたりのえにしと

<意味>
さようなら [と謂って] 扉の向こうにある手術室 [へときえてゆくのは] 似た者同士のふたりの縁も、である。

<解説>
ある手術へと向かう友人をみおくる際の叙景なのだろう。
そして、手術室へと向かうのは、その友人の肉体のみならず、彼等の友情とそれを結びつけた縁も共に、なのである。
と、謂うのは、友人である病人は、難病を負っているのだろうか。
そしてまた、第4句「にたものだうし」であると謂う点に着目すれば、今回は見送る側であるその人物もまた、同病に悩まされ、いずれは同種の手術を受けねばならないのだろうか。

(この項:たい)

posted =oyo= : 17:19 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)

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