conceived and constructed by たいとしはる tai toshiharu
« Haiku : Five Verses In Seven Days, the 643rd. week | メイン | Top In The Trash »

2024年04月11日

映画ヲ詠メル

20240411.jpg
凪なれど 妻とのそのごを ものかたる 浮きしをのこも しずむうみかな

るい詠める

<読み>
なぎなれど つまとのそのごを ものがたる うきしおのこも しずむうみかな

<意味>
凪いではいるが、妻とのその後を物語る浮かれた男も沈む海だなあ。

<解説>
第4句「浮きし」と結句「しずむ」は対比である。
結句「うみ」は "海" と "倦み" の掛詞であろう。
そして、初句「凪なれど」と結句「しずむうみかな」は、情景描写であると同時に、第2句「妻とのそのご」を聴いているある人物の心象ではないだろうか。つまり、表面上はとても穏やかにみえるがその実、心中は決して穏やかではない、と謂う。

(この項:たい)

posted =oyo= : 17:33 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.rtm.gr.jp/mt/mt-tb.cgi/3808

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)