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2023年10月26日

映画ヲ詠メル

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はしりくる おさなきむすめの 髪をなで 訃ほうを余所に かちゆうのひと

るい詠める

<読み>
はしりくる おさなきむすめの かみをなで ふほうをよそに かちゅうのひと

<意味>
[自身の許に] 走ってきた娘の髪を撫でて、 [到着したばかりの] 訃報を知ってか知らずか、渦中の人物が [そこにいる]。


<解説>
すごく大雑把な視点を提示すれば、家庭と職業の兼ね合いについての歌である。結句「かちゆうのひと」は恐らく、その自宅にあっては良き父なのであろう。
第4句「訃ほう」は恐らく、その人物の血縁関係にあるモノではないのだ。自身が結句「かちゆう」にあるその原因、もしくは、そこでの対立者もしくはその解決に尽力を尽くすべき人物なのであろう。そしてその人物の結句「訃ほう」によって事態は今後、おおきく変化する事になる。
と、謂う様な妄想を逞しくして、上句を読む。果たして、その人物の本心もしくは関心は一体、どこにあるのだろうか、と。
猶、結句が体言止めであるが故に、解釈上ではなんらかの用言を要する。<意味>に示したモノは、その最も融通のきく解釈であって、他にも幾つかの相応しい用言があるだろう。

(この項:たい)

posted =oyo= : 17:20 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)

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