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2022年10月06日

怪談ヲ詠メル

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廃おくに こん魄ふたつ さまよふて かなはざりしを いまとまぐはう

るい詠める

<読み>
はいおくに こんぱくふたつ さまようて かなわざりしを いまとまぐわう

<意味>
廃屋に魂魄がふたつ彷徨ひ出て、叶わなかった想いを、今 [実現させようと] 情交に耽っている。

<解説>
第4句「かなはざりしを」は、ハ行四段活用動詞"叶う"未然形 + 打消の助動詞"ず"連用形 + 過去の助動詞"き"連体形 + 対象を意味する格助詞"を" である。よって、過去の助動詞"き"連体形が修飾すべき体言が省略されている事となり、解釈をする場合は<意味>の様に、相応しい体言を補う必要がある。
読本『雨月物語 (Ugetsu Monogatari : Tales of Moonlight and Rain)』[上田秋成 (Akinari Ueda) 著 1776年刊行] か文学作品集『怪談 (Kwaidan)』 [小泉八雲 (Lafcadio Hearn)1904年刊行] に出てきそうな描写だが、出典までは解らない。

(この項:たい)

posted =oyo= : 17:19 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)

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