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2021年12月23日

短歌:翌朝詠メル


長きよの あふ瀬のつかの間 果てしいま たれそしるかは ほしひとつ墜つ

るい詠める

<読み>
ながきよの おうせのつかのま はてしいま だれぞしるかは ほしひとつおつ

<意味>
長い夜の、束の間の逢瀬が終えて今、誰が知っているのだろうか [否、誰も知らない]、星がひとつ落ちる。

<解説>
昨日は冬至 (Winter Solstice)。1年で最も夜の長い日。そして、冬はこれからが本番となる [いや、もう相当に寒い。この先が思いやられる] 。
だから、初句「長きよの」とあるのは順当な描写であるが、それを裏切るかの様に第2句「あふ瀬のつかの間」とある。これは、実際にその「逢瀬」の時間が限られたモノだったのかもしれないし [なにせ師走だ] 、心象的に「つかの間」と感じられたのかも知れない。これはいずれの解釈も可能だろう。
第4句「たれそしるかは」は、名詞 "たれ" + 強調の係助詞 "そ" [係助詞"ぞ"の古形] + ラ行四段動詞 "知る"連体形 + 反語の係助詞 "かは" である。よってその解釈は<意味>の通りとなる。尚、ここでは係り結びの法則が機能しているので、省略されている用言は連体形となる。
結句「ほしひとつ墜つ」は、第2句と同様に、実景の描写とも心象風景とも考えられる。後者の場合であるのならば、例えば希望や期待等の比喩であろう。

(この項:たい)

posted =oyo= : 17:23 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)

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