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2021年05月13日

刻印ヲ詠メル

20210513.jpg
月みて血 せせら嗤ふて 舐めてしる きみもしらざる そのひとの名

るい詠める

<読み>
つきみてち せせらわらうて なめてしる きみもしらざる そのひとのな

<意味>
月をみていると出血している。その様をせせら嗤いながら [その傷を] 舐めて気づく。あなたもしらなかった [その場所に] その人物の名前がある。

<解説>
悪魔 (Demon) に魂を売る、もしくは悪魔 (Demon) の使使い魔 (Familiar Spirit) であるその証拠として、その人物の身体のどこかにその刻印があると謂う [と、謂う設定は映画『オーメン (The Omen)』 [リチャード・ドナー (Richard Donner) 監督作品 1976年制作] で知ったのだが]。
そんな謂いなのだろうか。
それとも、ある人物の刺青 (Japanese Tattoos) に、その彫り師 (Tattoo Artist) の名前がひっそりと刻まれてある、そんな状況だろうか [と謂う設定は、小説『花と竜 (Hana to Ryu : A Flower And A Dragon)』[火野葦平 (Ashihei Hino) 作19521953読売新聞連載] にある]。
ただいずれにしても、初句「月みて血」は、"月みちて血"と読み替えが可能な気がする。そして、そこからその「血」は月経 (Menstruation) のそれである様にも思えるし、その印象に引き摺られて、詞書にある「刻印」の所在が推し量られてしまうのだ。

(この項:たい)

posted =oyo= : 17:15 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)

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