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2019年11月28日

打診ニ詠メル

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のちの夜に 耳をよせたり 吾が肚に きみしるやふに 吾もきみしる

るい詠める

<読み>
のちのよに みみをよせたり わがはらに きみしるように われもきみしる

<意味>
深夜に [あなたは] わたしの腹部に耳を寄せている。あなたが知る様にわたしも知る。

<解説>
初句「のちの夜に」は、<意味>では後夜と解したが、"ある行為をした後の夜"とも解する事が出来る。"ある行為"とは何か、とは詮索しない様に。あなたが想像したモノ、それが"ある行為"の事である。
と、なると詞書にある「打診」とは一般的な意味で用いられるそれではなくて、診療行為のそれである様に思われる。医師が患者の胸等を叩くあれ、である。
下句として綴られている語句そのものは平易だが、解釈の可能性は幾らでもあると、思う。

(この項:たい)

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