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2018年09月27日

口惜シフテ詠メル

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夢のなかで 逢ふたふたりの つなぐ掌を いふかしくみて けふも雨ふる

るい詠める

<読み>
ゆめのなかで おうたふたりの つなぐてを いぶかしくみて きょうもあめふる

<意味>
夢の中で出逢った二人が繋いでいる掌を訝しくみて今日も雨が降っている。

<解説>
初句「夢のなかで」はこの歌のなかで、どこまでかかるのだろう。ふたりに逢った事だけなのか、そのふたりが掌をつないでいた事までなのか、それとも、その光景をみて訝しく思った事までも対象になるのか。
と、謂うのは、第4句までと結句には、おおきな断絶がそこにあるからなのだ。
「夢」に対して、その「夢」と対照するかたちで「けふ」と謂う語句は存在しているが、そこに「雨ふる」と謂う叙述が存在する事によって、対照性が弱められている。結果、歌が顕している内容が朦朧としてくる。

(この項:たい)

posted =oyo= : 17:16 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)

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