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2018年09月20日

リヨシウヲ詠メル

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浮舟の ながるる景に 籠のとり うまの肥ゆるを いかでか想ふ

るい詠める

<読み>
うきふねの ながるるけいに かごのとり うまのこゆるを いかでかおもう

<意味>
浮いている舟が流れている景色を籠の鳥は、馬が肥えると謂う秋をどの様に想っているのであろうか。

<解説>
初句「浮舟」は通常、『源氏物語 (The Tale Of Genji)』 [紫式部 (Murasaki Shikibu) 作] 全54帖のひとつにして第51帖『浮舟 (Ukihune : A Drifting Boat)』の名称であると同時に、その物語の第3部『宇治十帖 (Uji Jujo : Ten Chapters Of Uji)』 [第51帖『浮舟 (Ukihune : A Drifting Boat)』もそのひとつ] に於ける主要人物である浮舟 (Ukifune) の事でもあるが、この歌ではそこまでの意味はないだろう [仮にそうだとするとどんな解釈が可能であろうか]。
第4句「うまの肥ゆる」は成句"天高く馬肥ゆる秋 (Autumn With The Sky Clear And Blue, And Horses Growing Stout)を念頭に於いたモノで、その「うま」は第3句の「籠のとり」と対比させられている。その成句での自由奔放にして成長著しい「うま」と比較して囚われの身である「とり」はどうなのか、と謂う視点である。
結句「いかでか」は、文法的には副詞「いかで」 + 係助詞「か」、反語と謂う解釈もありえない訳ではないだろうが、ここでは疑問の意味に解す。
猶、詞書にある「リヨシウ」は旅愁 (Melancholy Felt While on A Journey) とも虜囚 (Prisoner) とも読める。前者に解すれば、作者が旅行中の際に観た景色を詠んだモノと理解できるし、後者に解すれば第3句「籠のとり」がこの歌の主題であると理解出来る。

(この項:たい)

posted =oyo= : 17:18 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)

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