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2018年05月24日

皐月ノ朝ニ詠メル


わかば薫る ねじれた枝の たしかさは 老いたるひとの 利き腕が如く

るい詠める

<読み>
わかばかおる ねじれたえだの たしかさは おいたるひとの ききうでがごとく

<意味>
若葉が生い茂るなかに風が吹きわたっているなか、捻れた枝の確かな存在感は、老人の利き腕の様な [逞しさである] 。

<解説>
単純に、対比として初句「わかば」と第4句「老いたるひと」がある。しかも単純な対比ではなくて、後者の存在によって前者が存在していると謂う認識がある。そして、前者が生い茂る事によって、後者の生存が確かなモノになる。
第2句「ねじれた枝」の比喩として結句「利き腕」がある訳だが、それは単純に老いの象徴であると同時に、老いる事によってのみ培う事の出来た経験や技術と解釈する事も出来る。すなわち、亀の甲より年の功 (Experience Is The Best Teacher.) と謂う様な。
昨日は雨が降り肌寒さも感じられた今日は晴れてまた暑い日となる様だ。窓を開けると、草々の蒸した匂いがする。

(この項:たい)

posted =oyo= : 17:17 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)

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