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2018年04月19日

晴レテ詠メル

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初夏のこゑ ぬるむ水面に たゆとふて ながるるままに のびる爪先

るい詠める

<読み>
しょかのこえ ぬるむみなもに たゆたうて ながるるままに のびるつまさき

<意味>
初夏の声 [が聴こえる様だ]。あたたかくなってきた水面にゆらゆらと浮かび、水の流れるままに [わたしの身体ばかりか] 爪先までが延びる。

<解説>
昨日は冷たい雨も降り、寒かった。しまったつもりになっていたセーターを引っ張り出す程だった。
それが一転、今日は快晴が戻り、今の季節らしい、否、初夏を思わせる気温となった様だ。
下の句にある爪先がのびると謂う表現は、それだけ自身が身を任せているみずの、水温が上昇しているからである。つまり初句「初夏のこゑ」と第2句「ぬるむ水面」を受けているのである。
ふと、ビル・エヴァンス (Bill Evans) とジム・ホール (Jim Hall) のデュオ作品『アンダーカレント (Undercurrent)』 [1962年発表] のヴィジュアルを思い出す。

(この項:たい)

posted =oyo= : 17:20 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)

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