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2018年03月15日

上リ坂ニテ詠メル

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まつ辻を よたりいつたり かけぬけて なくしんがりは 吾かとおぼゆ

るい詠める

<読み>
まつつじを よたりいつたり かけぬけて なくしんがりは われかとおぼゆ

<意味>
よつかどで待っていると、四、五人 [の子供達] が駆け抜けていって、泣いている最後尾 [の子供] はわたしなのだろうかと思われる。

<解説>
駆け抜けていった四、五人の人物達をここでは子供達と解してみたが、それ以外の理解の仕方はあるのだろうか? と脳内をまさぐってみる。数人の人物達の遁走とみれば、他の場合可能性もないではないが、最後尾の人物は泣いているのだから、もしあったとしても、極端な情景になるだろう。
仮に子供達であろうと仮定してみると、最後尾の人物を自身に仮託している視線のありどころはどこにあるのだろうか。作者自身の幼少期と謂う解釈が妥当な様な気もする一方で、今現在の自身が置かれている状況と思えなくもない。

(この項:たい)

posted =oyo= : 17:22 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)

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