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2017年11月02日

早朝ニ詠メル

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辻でまつ 手落ち無沙汰に 駆けるひと あけの明星 きへゆくをりに

るい詠める

<読み>
つじでまつ てもちぶさたに かけるひと あけのみょうじょう きえゆくおりに

<意味>
四角で [信号が変わるのを] 手持ち無沙汰にランナーが待っている。明けの明星が消えていくその時に。

<解説>
時折、街角でみかけるランナーは、信号待ちの際は、ぼく達の様にのんべんだらりと待っているのではなくて、手足をほぐしていたり、走る勢いが削がれない様に、細かく脚をきざんでいたりしている。そして、いずれにしても、信号が変わり次第に、駆け出して街中に消えてゆく。その様をここでは第2句「手持ち無沙汰に」と表現したのだろう。
第4句「あけの明星」は金星 (Venus) の別名で、早朝、東の空に輝き、陽が昇るにつれて、その姿を消してゆく。
[第3句「駆けるひと」が早朝そこにいるのは不思議ではないが、そんな時間にこのヒトは一体、なにをしているのか。]
朝起きがつらい季節となりました。

(この項:たい)

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