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2017年08月17日

憤慨シテ詠メル

20170817.jpg
そのひとの 萎縮せる布 さし出づる 不甲斐なきやと 吾の傲慢

るい詠める

<読み>
そのひとの いしゅくせるぬの さしいづる ふがいなきやと われのごうまん

<意味>
そのひとが萎縮した布を差し出している。[それをみて] 不甲斐ないなぁと [感ずるのは] わたしの傲慢である。

<解説>
字面的には、なんの難しさもない歌ではあるのだけれども、ではその真意はと自問すると立ち所に窮する事になる。
先ず、作者が「不甲斐なきや」と感じたのは、「萎縮せる布」に対してなのか、それとも、それを「さし出」した「そのひと」に対してなのか。先ず、そこが不明瞭だし、その解釈次第でこの歌はどの様にも異なる様相を示し得る。
と、同時に「萎縮せる布」をなんらかの比喩表現であると考える事も出来る訳で、ぢゃあ、それをもってして、何を謂い顕したいのかと、考えると、あまりいい結論は出てこない。
さらに謂えば、「不甲斐なきや」と感じる自身の心情を「傲慢」と断罪する、その意義と謂うモノも、ぼくにはよく解らないのであった。

(この項:たい)

posted =oyo= : 17:29 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)

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