conceived and constructed by たいとしはる tai toshiharu
« Haiku : Five Verses In Seven Days, the 258th. week | メイン | Anita Ekberg in "La dolce vita" »

2017年04月06日

春ノ朝ニ詠メル

20170406.jpg
ぬるい湯に 昨夜のおもひは 絆されて あふるる泪で また顔をあらふ

るい詠める

<読み>
ぬるいゆに さくやのおもいは ほだされて あふるるなみだで またかおをあらう

<意味>
[洗顔の] ぬるい湯に昨夜の感情がほだされてあふれる涙 [止まらないの] でまた顔を洗い直す。

<解説>
第3句「絆されて」は"ほだされて"と読む。語句の原義は"縛る"とか"束縛する"と謂う意味だが、"情に絆される"と謂う成句では"相手の感情に強くひかれる"とか"人情に訴えられて、相手の主張に応じる"と謂う様な意味合いとなる。
初句にある「ぬるい湯」がその契機となって、「昨夜」の感情のほとばしりが反芻されたのだろうが、その結果として結句「顔をあら」ってどんな判断を下したのか、そこの解釈でこの歌の評価は左右されるのだろう。

(この項:たい)

posted =oyo= : 17:21 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.rtm.gr.jp/mt/mt-tb.cgi/2282

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)