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2017年01月26日

春ヲ間近ニ詠メル

20170126.jpg
いづこへと 逃げてゆかむと 囁けど おし黙つたまま 冬のあお空

るい詠める

<読み>
いづこへと にげてゆかむと つぶやけど おしだまったまま ふゆのあおぞら

<意味>
どこかへ逃げて行こうとつぶやいたが、おし黙ったまま冬の青空 [を眺めている]。

<解説>
上の<意味>では、作者が誰かに自身の意図を告げたところ、その人物はその問いかけには無反応である、と謂う様な解釈をしてみたのだけれども、それは決して唯一の解ではない。
例えば、「おし黙」っているのが「冬のあお空」そのものであると謂う解釈が成立しないとは限らない。おし黙ったままの様に、冬の青空が広がる、とか。
「つぶや」くと「おし黙」る、それぞれの行為者を作者自身と捉える、つまり自問と解釈する事は不可能ではないし、またそれとも異なる解釈の可能性もない訳ではないだろう。

(この項:たい)

posted =oyo= : 17:23 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)

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