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2016年12月22日

歳末ニ詠メル

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吾はをり その名に負ふは みちの涯 いづくにあらむや 陽のあたるほう

るい詠める

<読み>
われはおり そのなにおうは みちのはて いずくにあらむや ひのあたるほう

<意味>
わたしは居る、みちの涯と謂う名前を負っている場所に。どこにあるのだろう、陽のあたる方向は。

<解説>
第4句「あらむや」は、ラ行変格活用動詞「あり」未然形 + 推量の助動詞「む」終止形 + 疑問の終助詞「や」で、"あるのだろうか"と訳す。
助詞である「や」は、係助詞「や」間投助詞「や」があるが、その上に接続する推量の助動詞「む」終止形で判断した。
推量の助動詞「む」を連体形と解釈すれば間投助詞「や」の可能性もなくはないが、その場合、その間投助詞「や」の意味するところは詠嘆なので、"あるのだろうなぁ"と謂う意味になってしまう。そうすると、歌全体の意味するところが伝わらない。それに第一、その前の語句「いづくに」と謂う疑問を投じる語句があるので、接続すべきは疑問を意味するモノであり、詠嘆では相応しくないだろう。

(この項:たい)

posted =oyo= : 17:21 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)

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