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2016年09月22日

夕餉ヲ詠メル

20160922.jpg
硝子戸の むかふにひとつ 影うごく 菜をきるおと さんさんさん

るい詠める

<読み>
がらすどの むこうにひとつ かげうごく なをきるおと さんさんさん

<意味>
硝子戸の向こうでひとつの影が動いている。野菜を切る音がさんさんさん [とする。]

<解説>
単純な歌なのだけれども、どっちなのかなぁと考えている。
つまり、硝子戸の向こうで誰かが調理しているのか、それとも、調理しているのが作者で彼女の視線の向こうに硝子戸があるのか、と。もしも、後者ならば、その硝子戸は浴室のモノで、その向こうにいる人物は入浴中なのかしら、と。と、考えを巡らすとそれに引き摺られて、前者は作者自身が入浴中と謂う可能性もあるなぁ、と。
結句「さんさんさん」を考慮すれば、第4句「菜」は音読みの"さい"でも良いのかもしれない。韻を踏めるしね。

(この項:たい)

posted =oyo= : 17:18 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)

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