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2015年06月18日

5時過ギテ詠メル

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漣が ひとりわすれて 知らぬふり 浜のしじまに おにひとりをり

るい詠める

<読み>
さざなみが ひとりわすれて しらぬふり はまのしじまに おにひとりをり

<意味>
さざなみが ひとり [連れ帰るのを] 忘れて知らんぷりをしている。浜が静まり返っている中に、鬼がひとりだけいる。

<解説>
帰宅する時間になっても、子供がたった一人、遊びが終わったのを告げられずにまだその遊びに耽っている、そんな解釈でいいのかな。
結句の「おに」はかくれんぼ (HIde-And-Seek) や鬼ごっこ (Tag) のそれだと解釈出来るが。
但し、初句「漣」は"さざなみ"と読んで、細かいちいさな波と謂う意味の他に、不和や争いと謂う意味がある。前者で解釈すれば第4句「浜のしじま」に呼応した比喩 [例えば遊んでいる児童を迎えに来た親達等の] になるが、後者に解釈すれば、遺された「鬼」と他者との間に諍いめいたモノがあったとも読める。

(この項:たい)

posted =oyo= : 17:17 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)

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