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2015年04月30日

皐月ヲ詠メル

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朝陽さす 窓をあくるも 面映ゆし 梅雨入るまへの 夏のさざめき

るい詠める

<読み>
あさひさす まどをあくるも おもはゆし つゆいるまえの なつのさざめき

<意味>
朝陽がさす窓を開ける事もきまりがわるい。梅雨入り前に [もう] 夏の気配を感じているからだ。

<解説>
第3句「面映ゆし」は形容詞シク活用の終止形。"きまりが悪い"とか"照れ臭い"の意。
結句「さざめき」はカ行四段活用動詞「さざめく」の名詞形。"ざわつく [事]"とか""さんざめく[事]"の意。
第2句「あくるも」は、カ行下二段活用動詞「開く」の連体形 + 係助詞「も」で、上の様に訳す。もしも仮に"あけるも"であったのならば、カ行下二段活用動詞「開く」連用形 + 完了の助動詞「り」連体形 + 係助詞「も」となり、"開けてしまう事も"と訳す。 係助詞「も」を受ける活用語は終止形であり、この場合は第3句「面映ゆし」だ。
ここ数日の暑さで、気分的にはもう夏なのだが、実際には本格的なそれが到来する前には梅雨 (East Asian Rainy Season) と謂うモノが来る。それをどう踏まえるのかと謂うのは、個々人による。ヒトによっては、それを憂鬱に感じるかもしれないからだ。
それはともかく、何故、窓を開ける事がきまりがわるいのかは、一体、どう解釈したらよいのだろうか。

(この項:たい)

posted =oyo= : 17:08 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)

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