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2015年01月08日

小寒ヲ詠メル

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凛とする 音も響かぬ 冬のあさ 触れらば揺れて 肚のうへに湯

るい詠める

<読み>
りんとする おともひびかぬ ふゆのあさ ふれらばゆれて はらのうえにゆ

<意味>
凛とした音も響いてこない [静かな] 冬の朝に、触ると揺れるおなかの上に湯 [をかける]。

<解説>
情景としては、小寒 (Xiaohan) の早朝の入浴と解していいのだろうか。それとも結句の「湯」をなにかの比喩と捉えた方がいいのだろうか。
初句の「凛とする」は、第2句「音」ないし第3句「冬の朝」と解するのが妥当と思われて、ここでは前者と看做してはみたが、全く別の語の可能性も疑われる。
と、謂うのは、この入浴、ひとりきりの入浴の様にも、恋人か誰かとの相浴にも、思えるからだ。つまり、後者の場合、初句「凛とする」は、相手の様子ともとれない事もない。
また、結句は湯をかけるとここでは解釈したが、湯で濡れた肚の形容と謂う可能性がないではない。

(この項:たい)

posted =oyo= : 17:20 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)

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