conceived and constructed by たいとしはる tai toshiharu
« Haiku : Five Verses In Seven Days, the 34th. week vol. 3 | メイン | "Poupee de son" by France Gall »

2012年12月13日

師走ノ喧噪ヲ離レテ詠メル

20121213_1618~01.jpg
夕の化粧 鏡に映ゆる 灰かぶり 流行の眉の弧 描きてはみても

るい詠める

<読み>
ゆうのけわい かがみにはゆる はいかぶり はやりのまゆのこ えがきてはみても

<意味>
夕べの化粧には、鏡に映っているのは、灰かぶり姫である。流行の眉のかたちを描いてみたとしても。

<解説>
第3句「灰かぶり」は、言うまでもなく、サンドリヨン / アッシェンプッテル (Cendrillon / Aschenputtel) の謂いであって、つまりは、シャルル・ペロー (Charles Perrault) の『ペロー童話集 (Les Contes de ma mere l'Oye)』やヤーコプとヴィルヘルムのグリム兄弟 (Jacob und Wilhelm Grimm, genannt die Bruder Grimm) の『グリム童話 (Grimms Marchen)』でのシンデレラ姫 (Cinderella) の事である。
この時季ならば、夕方に行う化粧というのは、アフター・ファイブの、忘年会やらクリスマス・パーティーやらなんやらの様々な催しに向かう為に、するべきものであるのだろう。だが、作者は己自身をサンドリヨン / アッシェンプッテル (Cendrillon / Aschenputtel) に、なぞらえて、それらとは一切、無縁の己を詠う。試みに、最近、流行の眉を描いても、それを観せる / 魅せる相手がいない。
だが、サンドリヨン / アッシェンプッテル (Cendrillon / Aschenputtel) に擬制する事は、すなわち、「いつか王子様が (Some Day My Prince Will Come)」となって、ハッピー・エンドを迎える可能性を否定している訳では、必ずしもないのだ。
猶、初句「化粧」、第2句「〜映ゆる」、第3句「灰かぶり」、第4句「流行の〜」、結句「〜はみても」と、ハ音を重ねて、語調を整えている。

(この項:たい)

posted =oyo= : 23:35 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.rtm.gr.jp/mt/mt-tb.cgi/1225

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)