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2012年11月22日

追憶シテ詠メル

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なく女 聲を潜めて 閨の夢 ままごと興ず 幼仔ふたり

るい詠める

<読み>
なくおんな こえをひそめて ねやのゆめ ままごときょうず おさなごふたり

<意味>
寝室で、声を潜めながら泣いているその女が観る夢は、ままごとに興じている幼児ふたりの叙景である。

<解説>
字面的には、簡単なモノなのだけれども、読むモノにとっては、かなり自由な作品なので、様々な解釈が出来得ると想う。
例えば結句の「幼仔ふたり」を実景なのか、それとも夢の中の叙景なのか、そしてもし仮に後者だとしたらその「ふたり」を、自身の幼児時代の投影とみるのか、それとも、己が産んだこどもとみるのか、それだけでも、様々な歌の背景を想い描く事が出来よう。
ちなみに、第3句「閨」は「ねや」と読み、字義的には「[夫婦の] 寝室」となる。なので、第2句の「聲を潜めて」いる理由は、同衾しているモノがいると、解釈できるだろう [そして、その同衾者が「幼仔ふたり」のもう片方という解釈も可能なのである]。

(この項:たい)

posted =oyo= : 23:14 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)

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