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2012年09月06日

遷リ変ワラヌ季節ヲ詠メル

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来ぬ秋と 逝かざる夏の あわひにて 尋ね倦ねて 独りをり

るい詠める

<読み>
こぬあきと いかざるなつの あわいにて たずねあぐねて ひとりおり

<意味>
未だ訪れて来ない秋と去ろうともしない夏のあわいにあって、[己が歩むべき道筋を] 尋ねあぐねて、孤独の中にある。

<解説>
残暑とは名ばかりに、まだまだ暑い日々が続いている。ヒトは、特に季節の移り変わりが明快なこの土地に棲む我々は、その季節の推移に沿って、行動もするだろうし、感情や考え方も、変えて行く。だから、今年の様な、異常に永く暑い夏が続くと、様々なモノやコトに対する、判断基準や行動原理が損なわれてしまう。
例えば、恋ひとつするのにも、本来ならば、こころのありどころそのものには、それを勧めたり怯ませたりするモノは一切ない。しかし、ヒトは誰でも、春だから恋に堕ち、秋だから恋が醒めるモノなのだ [言うまでもなく、その逆も充分にある]。
そんな、モチベーションを与えてくれる季節が今、喪われつつあるのだ。

(この項:たい)

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