conceived and constructed by たいとしはる tai toshiharu
« 寒キ夜ノ雛祭リヲ詠メル | メイン | The White Day 2011 »

2011年03月11日

風強キ日ニ詠メル

20110310.jpg
十字路や 風煽られて 曲がるとき 折れたるこころ 黒髪となびく

るい詠める

<読み>
じゅうじろや かぜあおられて まがるとき おれたるこころ くろかみとなびく

<意味>
十字路で風に煽られながら曲がる時に、折れた心が黒髪とともになびいている。

<解説>
三月も啓蟄 (Jingzhe)が過ぎたというのにまだ寒い。その上に冬晴れで冷たい風が吹いている。そんな時に風に煽られながら歩いていると、その強風にこころが煽られている様だ。十字路に立てば、その風は自在に吹いて、より強さ寒さも感じられるのだろう。
穿った観方をすれば、十字路に佇む作者は、どこ向かうべきなのか、途方にくれているのかもしれない。その行き先は、風が教え、己の黒髪までもが指し示しているのかもしれない。
結句は、上では「黒髪とともに」と訳したが、「黒髪となって」とも解釈出来る。

(この項:たい)

posted =oyo= : 00:17 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.rtm.gr.jp/mt/mt-tb.cgi/955

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)