conceived and constructed by たいとしはる tai toshiharu
« The White Day 2009 | メイン | "no.94 massacre4killingtime" for sale »

2009年03月20日

今夜ハ夜ヲ徹シテヲ詠メル

20090319.jpg
春の夕に 朧げなりや 庚申堂 花開く日を 指折り数ふ

るい詠める

<読み>
はるのゆうに おぼろげなりや こうしんどう はなひらくひを ゆびおりかぞう

<意味>
春の夕暮れ時に、庚申堂が朧げな佇まいを魅せている。わたしは桜の花が開く日を指折り数えている。

<解説>
庚申堂とは、旧くからある民間信仰のひとつ、庚申講を行うヒトビトが供養の為に、辻々や社寺に建てたお堂の事である(掲載写真の右側の建物がおそらくそれ)。
庚申講とは、60日に一度、経巡る庚申の日に、帝釈天(Sakra)や青面金剛、もしくは猿田彦(Sarutahiko)を祀り、一晩中徹夜で過ごす行事の事である。
今日は庚申の日ではないのだけれども、三連休の前夜、作者としては夜通し遊び回る心算なのかもしれない。
なお、蛇足ながら書き添えておくと、古文や和歌の世界では特に言及されていない限り「花」はすなわち「桜」を指す。
気象庁から昨日発表された開花予報では、東京では今週末あたり。もう既に開花宣言の出されている地域もある。

(この項:たい)

posted =oyo= : 00:26 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.rtm.gr.jp/mt/mt-tb.cgi/797

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)