2025年07月03日
映画ヲ詠メル
ゐさかふて わびをいれぬと をとなふも 敲くとびらも まだこぬよ明け
るい詠める
<読み>
いさかうて わびをいれぬと おとなうも たたくとびらも まだこぬよあけ
<意味>
喧嘩してあやまってしまおうと訪問するが、玄関を叩いても夜明けはまだ来ない。
<解説>
俗に謂う玄関払いの光景である。
下句「敲くとびらも まだこぬ夜明け」は実際にその様な状況が顕れたと解すよりも、比喩的な表現と理解した方が、落ち着きが良いとは、思う。
この歌に詠われているふたりの関係が恋人同士もしくはそれ以上のモノだとしても、夜のあけきらないうちに [喧嘩している相手から] 訪問されてはたまったモノではないからだ。
それとも、そんな包容力のなさが、初句「ゐさかふ」遠因なのだろうか?
(この項:たい)
posted =oyo= : 17:21 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)
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