2025年05月15日
映画ヲ詠メル
廃市なり 富めいせいも いずくにや 沙じんにきゑゆ みづひと雫
るい詠める
<読み>
はいしなり とみめいせいも いずくにや さじんにきえゆ みずひとしずく
<意味>
廃せられた都市である。富名声はどこにあるのだろうか(いや、ない)。砂塵に一雫の水がきえる。
<解説>
第3句「いずくにや」は、指示代名詞 "いずく" + 断定助動詞 "なり" 連用形 + 反語係助詞 "や" で、"あらむ" 等が省略されている。
また、下句は上句に対して、抑揚の効果がある。結句「みづ一雫」さえ第4句「沙じんにきゑゆ」のだから、第2句「富めいせいも」第4句「沙じんにきゑゆ」のも当然である、と謂う様なニュアンスになる。
(この項:たい)
posted =oyo= : 17:18 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.rtm.gr.jp/mt/mt-tb.cgi/4041