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2022年06月02日

小説ヲ詠メル

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たはぶれの 戀のゆくへは いつしかと ひよう河の奈らくに 陽のさすやふに

るい詠める

<読み>
たわむれの こいのゆくえは いつしかと ひょうがのならくに ひのさすように

<意味>
戯れの恋の行方はいつしか、氷河の奈落に陽が差す様 [な事が起きるのであろうか]。


<解説>
歌に綴られた文字だけを拾って解釈するのは、そう難しい事ではない。上の<読み>と<意味>を見比べれば解る様に、然程の差異が生じないのだ。
では、そこに綴られた現象? は一体、なにを顕しているのだろうか、と考え出すと、その解釈は多様なモノとなりそうだ。
<意味>では、単純に疑問として解釈してみたが、それを変転させて、反語と理解する事も不可能ではない。
勿論、それとは全く異なる叙景、状況はいくらでも考えつく。そして、その多様性になんらかの決着を試みたいのならば、詞書にある「小説」を発見しそれを通読するのが、最も簡単ではあろう。
だけれども、仮令、それを行ったとしたら、逆に、歌の面白みが半減するのに違いない。

(この項:たい)

posted =oyo= : 17:20 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)

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