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2016年07月21日

炎天下ニ詠メル

20160721.jpg
暑気払い おもいあまつて 蟹挟 ぱあのかはりに 出せぬぐうの音

るい詠める

<読み>
しょきばらい おもいあまって かにばさみ ぱあのかわりに だせぬぐうのね

<意味>
暑気払いにと思い余って蟹挟を仕掛ける。ぱあの代わりにぐうの音も出ないからだ。

<解説>
上の<意味>で、直訳? しても何の事やら解らない。
第3句の「蟹挟」とは柔道の技のひとつ蟹挟 (Scissors Throw)) の事で現行のルールでは禁じられている技、マンガ『ぼのぼの (Bonobono)』[作:いがらしみきお (Mikio Igarashi) 1986まんがくらぶ等で連載開始] の登場動物、アライグマくん (Araiguma-kun) が得意とする。
禁止技を繰り出さねばならない程、追い詰められていると解釈できるが、その原因が暑気払い (To Beat The Summer Heat)、つまり、連日の猛暑日 (Extremely Hot Day) にいてもたまらず、その技を仕掛けてしまったと、解するべきなのだろうか。
結句「出せぬぐうの音」も、一言も反論や弁解ができないと謂う意の"ぐうの音も出ない (Lost For Words)"と謂う成句に所以がある音したら、その解釈を裏付ける事となる。
だけれどもそれを裏切るのが第4句「ぱあのかはりに」だ。なんの事はない。第3句「蟹挟」をちょき (Scissors) と理解すれば、つまり、これはじゃんけん (Rock-Paper-Scissors) の事を主題とする歌なのである。例えば、つめたいおやつの取り合いと謂う様な。

(この項:たい)

posted =oyo= : 17:25 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)

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