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2013年10月17日

野分去リテ詠メル

20131017.jpg
水差せば 花咲くごとくに 誘はれて くちからでまかせ 秋風ぞ吹く

るい詠める

<読み>
みずさせば はなさくごとくに さそわれて くちからでまかせ あきかぜぞふく

<意味>
誘い水を指してみればその誘導尋問にひっかっかて話の花が咲く様に、くちからでまかせが突いて出る。[颱風が過ぎた後の] 秋風が吹く様に、そんな話は聞き飽きた。

<解説>
颱風一過とは謂うものの、その通り過ぎた後の強風は凄まじかったし、それ以上に各地に甚大な被害をもたらした台風26号だ。あんまり、うかうかと使ってはいけない語句の様な気がする。
被害に遭われた方々には、お見舞い申し上げます。
上の歌にはいくつかの慣用句が織り込まれている。初句と第3句に股がって"誘い水を差す (Prime The Pump)"、第2句には"話の花が咲く (The Conversation Becomes Animated)"、そして第4句には"口からでまかせ (Speak At Random)"だ。
そして結句は、"秋"と"飽き"の掛詞である。
恐らく、恋人か誰かに昨日の颱風の話題を降ったら、ある事ない事、おしゃべりしすぎたのだろう。そしてそれが、ややもすると、その人物への不信をもたらしている様なのだ。
逢えない理由を颱風のせいにするのはまだしも、それ以上のモノを彼におしつけちゃあいけないよね。
だから、これ以上、語る事はその人物の二の舞 (Repeat Somebody's Mistake) になりかねないから、ここでは語るまい。口をつぐむ事にする (Speech is silver, silence is golden.)。

(この項:たい)

posted =oyo= : 17:04 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)

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