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2010年08月13日

花壇ニ蝉ノ抜殻見出シテ詠メル

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野分の夜 きみの行く末 思はらる 遺されし我 蛹化だに出来ぬ

るい詠める

<読み>
のわきのよ きみのゆくすえ おもわらる のこされしわれ ようかだにできぬ

<意味>
颱風の夜に、あなたの行く末が心配されて仕方がない。遺されたわたしは(成虫になるのはおろか)蛹になる事も出来ない。

<解説>
日本海 (The Sea Of Japan) 側を進み、今夜には東北を横断していった台風4号。その影響か、関東も地域によっては激しい雨が降った / 降る様だ。ここ東京も日中、時折、激しい風が吹き、時折大粒の雨が降った。
作者は蝉の抜殻 (The Cast-off Shell Of The Cicada) を発見して、そんな日に脱皮 (Ecdysis) し成虫と化した彼の、これから先の短い生涯に想いを馳せている。
そしてそれと同時に、下の句で、未だ半人前の己自身の現在の状況を、蟲の身になぞらえて詠んでいる。
初句の「野分 (Nowaki)」は、颱風 (Pacific Typhoon) の意。
第三句の助動詞「らる」は、自発の助動詞「らる」終止形。「自然と〜してしまう」「〜せざるを得ない」と訳す。
結句の「だに」は副助詞類推 (Analogismus) の意味を表し、「〜でさえ」と訳す。

(この項:たい)

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