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2005年04月06日

大人が出て来てコンニチワ

ライブドア堀江氏の目指しているものは、単純明快で非常に分かりやすく、彼に対し露骨に嫌悪感を露にしているフジテレビ日枝氏の(旧態依然たる)考え方もある意味、爽快な程、単純明快。この二人が主人公だからこそ、今回の一連の騒動(っていいのかな?)は、ものすごくドラマチックに展開出来た、というのが僕の解釈。
例えば、フジテレビ側の敗因となった「新株予約権発行」も、本来ならば、もう少し上手く立ち廻る事が出来たはず(新株の発行枚数とか、発行目的とかね)。おかげで、あまりにも常識的な裁判所の判断が引き出される事になったので、今後増えるであろう敵対的M & Aを争点とする裁判などには、今後の指針となるでしょうと、快哉を送っているわけです。
と、ポイントを整理したところで。
やっぱり、ソフトバンク・インベストメントの北尾氏の意図は未だに不透明なんだな。まぁ、彼は”大人”だから、子供には分らない事だらけなのもしょうがないんだけれどもね。

子供の喧嘩に親が出て来たとも、漁夫の利を狙っているとも喧伝されているソフトバンク(・インベストメント)だけれども、結果、ライブドアとフジテレビの(水面下での)直接交渉が行われている様なので、本来的には、あるべきM & Aの姿に戻った(もしくは北尾氏が戻した)といえるのかも知れない。だから、夜討ち朝駆けでホリエモンを追っかけても、あんま意味がないんぢゃあないかなぁ?絵的にも、いい加減飽きて来たし...。
(余談だけれども、デジカメを持ち出して、取材陣を撮影しているらしい社長の姿を観て、これを執拗な取材陣への稚拙な対抗策とみるより、ミュージシャンがステージ上から客席のファンを撮影するような稚気と見て取った方が楽しいよね。ちなみに世界で初めてこれをやったのは、サディスティック・ミカ・バンドの英ツアー中の事らしいんだけれども。)
で、話を元に戻して。
堀江氏と日枝氏は単純。北尾氏(と孫氏)の真意は未だ不明。と言う事にしておいても、ニッポン放送亀渕氏とクラウンジュエルたるポニーキャニオン(ライブドア排除する為に、増資するんですってね)は、どうなんだろう?
 ”フジサンケイ・グループの一員でありたい”という意思表示はしているんだけれども、本音のところはどうなんだろう。従来通り、TVのチカラの庇護下にいるつもりなんだろうか、彼らは広大なネットの海に漕ぎだそうとはしないんだろうか?
と、いうのは、ラジオ・ステーションはともかくとしても、音楽ビジネス上、ネット配信は避けて通る事の出来ない案件のひとつなんだし(例えば、「着うた」ビジネスの新規参入社を妨害したとして、レコード会社 5社が公正取引委員会から排除勧告を受けていて、内4社が勧告を拒否したとの事。ちなみにポニーキャニオンは5社ないし4社には含まれていません、つーことは後発組なわけね)。

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