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2005年06月03日

『黒船』 by サディスティック・ミカ・バンド


102年前の6月3日、ペリー提督が四隻の黒船を率いて浦賀に入港したのを記念して、31年前に発表されたこのバンド本作品のレコード・ジャケットを描いてみる。
43年前の今日、たいとしはるが誕生しました。
anniversaryにしては、非常に中途半端な数字が並んでいるけれども気にしないでね?旧暦と新暦でそもそもの若干のタイム・ラグがあるからして。

「日本のロック名盤**選」なんて企画や特集が組まれれば、絶対に避けては通れない作品だから、例え聴いた事がなくとも、名前くらいは見た事はある筈な、大傑作。しかも、その参加メンバー(この記事の下にスタッフとメンバーのクレジット書き出してみました)の名前を見たら、くらくらするくらいの豪華布陣(とりあへずはその後の10数年の音楽シーンをぐいぐい引っ張って行く事になる方々ばかり)。
そんな重みを一切感じさせない、軽やかさと粋。それがこの作品の一番大事なところです。
一応、黒船来航とその結果としての勘違いされた東洋のエキゾチズム(←この辺は、後にYMOに継承されます)を主要コンセプトに、当時イギリスで最先端だったグラムロック・テイストのサウンドで、1970年代の日本の危うさを描いている訳ですが。
後に様々なアーティストにカヴァーされる「タイムマシンにおねがい」のぶっ飛んだポップ感や、チャイニーズ・キッチュぷんぷんの「どんたく」や、すっ飛びの辰(C 大岡越前)ならぬすっ飛びファンクの「塀までひとっとび」、言葉遊びギリギリの歌詞とあいまって、いや、最高っすね。
勿論、後の加藤和彦のソロワークで開花するダンディズムは「四季頌歌」や「さようなら」でこれでもかというくらい堪能出来ますよん。

ものづくし(click in the world!) 8.:

黒船 サディスティック・ミカ・バンド

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黒船 サディスティック・ミカ・バンド

●サイド・ワン
一、墨絵の国へ「松山-加藤」
ニ、何かが海をやってくる≪インストルメンタル≫「松山-サディスティック」
三、タイムマシンにおねがい「松山-加藤」
黒船≪インストルメンタル≫「松山-サディスティック」
四、嘉永六年六月二日
五、嘉永六年六月三日
六、嘉永六年六月四日
●サイド・トゥ−
一、よろしくどうぞ≪インストルメンタル≫「サディスティック」
ニ、どんたく「松山-加藤」
三、四季頌歌「松山-加藤」
四、塀までひとっとび「林-小原」
五、颱風歌「松山-加藤・小原」
六、さようなら「松山-加藤」

<制作>クリス・トーマス

<制作監修>新田和長
<録音>蜂屋量夫
<撮影>鋤田正義
<写真協力>プロラボ・ローヤル
<美術監修>松山 猛
<美術制作>加藤 薫
<仲人>今野雄二

加藤和彦●ヴォーカル、ギター
ミ カ ●ヴォーカル
小原 礼●ベース、ヴォーカル、パーカッション
高橋幸宏●ドラムス、パーカッション
今井 裕●キーボード各種、サキソフォン
高中正義●ギター各種

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