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adventures of t.g.chaung

2012年08月19日

"SAINT JULIAN" by JULIAN COPE


ネット上で検索すると、虚実あわせて様々な時代と様々な地域に、聖ジュリアン (Saint Julian) と呼ばれる人物がいる事が解る。否、人物名とは限らない。その名を名乗る土地もあるのだ。

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2012年07月15日

『ホワイ・ノット (Why Not?)』 by マリオン・ブラウン・クワルテット (MARION BROWN QUARTET)


身の処し所が解らない。
身を施す所が解らない。
と、言ってもそれはぼく自身の事ではなくて、否、ぼく自身もつい、そおゆう状況下に追い込まれてしまいがちだけれども、少なくとも、ここでは、ぼく自身の事ではない。
この作品の事なのである。

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2012年06月17日

『クール・ソロ (KOOL-SOLO)』 by 鮎川誠 (Makoto Ayukawa)


「お前は誰だ 鮎川だ」
確かそんなキャッチコピーと共に、この作品カヴァーのフロントとバックを飾る鮎川誠 (Makoto Ayukawa) の写真が、ある広告に起用されていた。
それとも実際はその逆で、広告写真の方が先で、それが作品のヴィジュアルにそのまま起用されたのか。
いずれにしても、今この場で確かめる術はない。

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2012年05月20日

"The ZOMBIES : begin here PLUS 17 BONUS TRACKS" by The Zombies


多分、学生時代の頃だと憶うから、もう20年以上も前の事である。
一通りのオーディオ・セットはあるものの、TVはないという、世の中の常識とはちょっとずれた部屋にぼくは寝転んでいて、つけっぱなしのFM放送を聴くまでもなく聴いていた。時刻は恐らく夕刻、6時台だと憶う。当時は夜7時のニュースを聴いてから夕食にする事にしていたから、腹は減っているけれども、手にてなす なにごともなし。という状況下に、ぼくはいた。

その時、印象的なリズム・パターンが流れてきた。シンプルなベース・ラインと一拍のハンド・クラッピン、そして男声の溜息。
そのリズム・パターンに促される様にぼくは立ち上がって、そっとメロディを囁き始めた。

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2012年04月15日

"COLOSSAL YOUTH" by YOUNG MARBLE GIANTS


あるヒトにとっては、痩せた音にしか、枯れた音にしか、響かないかもしれない。そして、また、別のあるヒトにとってはデモ・テープ (Demo) もしくはそれ以前の存在でしかなく、ここから如何に優れたアレンジを与えるべきかと悩ませるモノかもしれない。
しかし、一音の無駄な音もない代わりに、一音の過剰な音も必要もない、完成された作品なのだ。
しかも、よおく耳をひそめてみれば、その痩せた音も枯れた音も、豊穣に饒舌に鳴り響いているのに、気づくのに違いない。

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2012年03月18日

"Eggs and Ashes : Music from the Wim Vandekeybus Ultima Vez performances" by X-Legged Sally


不意打ちを喰らわすかの様に突然、眼の前に顕われたと思った瞬間に、己の使命をさっさと切り上げて、何処とも知れぬところへと去ってしまった。
そんな気が、つい、してしまう。

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2012年02月19日

"BUGSY MALONE ORIGINAL SOUNDTRACK ALBUM" WORDS & MUSIC BY PAUL WILLIAMS


映画『ダウンタウン物語 (Bugsy Malone)』のサウンド・トラック盤である。
アラン・パーカー (AlanLAN Paker) の監督デヴュー作にして、ジョディ・フォスター (Jodie Foster) の実質的な初主演作 [日本に限定しての事だけど] であるこの映画を、ぼくは初公開時の1976年に観た。

だけれども、ミュージカル (Musical) 映画であるにも関わらずに、この映画で使われている音楽の素晴らしさに辿り着いたのは、ずっと後の事である。
しかも、その事を映画体験と共に憶い起こさせてくれたのは、布袋寅泰 (Tomoyasu Hotei) なのだった。

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2012年01月15日

"HERESIE" by VIRGIN PRUNES


CDが登場して数年後、大手レコード会社のみならずインディペンデントなレーベルすらもこの新しいメディアでの作品を発売し始めた時季だから、1980年代も終わりかかった頃だと思う。
セッション・ミュージシャンとしてばかりではなくて、プロデューサーとしても幾つものヒット作や話題作を手掛けた某氏が、ぼくにこんな事を語ってくれた。

「儀式じゃあないかな。レコードをターン・テーブルに乗せ、演奏が終わったらそれをひっくり返してまた聴く。ジャケットのヴィジュアルを楽しみながら聴く。それは、儀式なんだろう」

それが、アナログ盤とデジタル盤の違いではないのか。それが某氏の主張だった。

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2011年12月18日

『憂国の四士 (U. K.)』 by ユー・ケイ (U. K.)


バンド結成当時は、ポスト・〜の文脈で語られていた筈だけれども、現在では恐らくプレ・〜の文脈でしか語られないだろう。

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2011年11月20日

『マーキー・ムーン (MARQUEE MOON)』 by テレヴィジョン (TELEVISION)


総てがあらかじめ用意周到に仕組まれた物語だとしたら、あまりにも遺漏や破綻ばかりが目立ってしまう。幾重にも手筈が整った筈の伏線は、その殆どが機能せずに、突然に終焉が告げられてしまうのだから。
しかし、だからと言って、それとは逆に、総てが偶然の連続が織り成した奇蹟や幸運の綾だと言うには、あまりにも出来すぎた物語なのだ。

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2011年10月16日

"THE WORLD WON'T LISTEN" by THE SMITHS


『誰も聴きたいとは思わないだろう / ザ・ワールド・ウォント・リッスン (The World Won't Listen)』とは、あまりにも辛辣な上に尊大なタイトルだけれども、これが彼ら [敢て彼らと書くけれども] のやり口なのだ。
充分に注意したがいい。

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2011年09月18日

『ヨーロッパのオーティス・レディング (LIVE IN EUROPE)』 by オーティス・レディング (OTIS REDDING)


アルバム冒頭から最高潮なのである。オーティス・レディング (Otis Redding) 登場前の、彼を呼び込むMCからヒート・アップしていて、主役を呼び込むコール・アンド・レスポンスの時点で既に、クライマックスに達している。
O-T-I-S-R-E-D-D-I-N-G、この11文字を発っしているあいだの待ちきれなさとまどろっこしさと絶頂に次ぐ絶頂は、もしかしたらジェームス・ブラウン (James Brown) のマント・ショー (It's A Man's Man's World) に匹敵するかもしれない。
だから、この一瞬でぶつりと音源がぶち切れたらどうなるのだろう。悶絶死を遂げるかもしれない。
しかし、それと同時に、瞬間の美しさを永遠に遺したものとして、類稀なる記録として称賛されてしまうのかもしれない。

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2011年08月21日

『クイーン II (Queen II)』 by クイーン (Queen)


もしも仮に、彼らが本作品とこれを継承する同傾向の作品群だけを遺して、解散してしまっても、彼らとこの作品は、きちんとした評価を与えられて、ロックの歴史の中に収まるべき場所を見出したに違いないのだ。
例えそれが、音楽的な実績や評価とは隔たった、ビッグ・イン・ジャパン (Big In Japan) と揶揄される、十代の少女達の熱狂的な支持だけをとりだしても、である。

しかし、実際には、バンドはこの作品から遥かに遠い旅路へと歩み続け、そしてそれと同時に遥かなる高みへとも到達してしまう。

では、この作品はその起点なのかと問われれば、それに対する回答は、呂律が廻らないものとなるだろう。
この作品には確かに、後に昇華されるべき、バンドの総てのエッセンスが濃縮されているのに違いないのだけれども、決して原点でも出発点でもターニング・ポイントでもないのだ。

では、一体、これはなんなのだろうか。

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2011年07月17日

"BIRD & DIZ" by CHARLIE PARKER / DIZZY GILLESPIE


例えば映画『勝手にしやがれ (A bout de souffle)』 [ジャン=リュック・ゴダール (Jean-Luc Godard) 監督作品 1959年制作] のこんなシーン。
つまらない事から殺人を犯してしまった主人公ミシェル・ポワカール / ラズロ・コバクス (Michel Poiccard / Laszlo Kovacs) [演:ジャン=ポール・ベルモンド (Jean-Paul Belmondo)] がパリの街を奔走している最中に、あるパレードに遭遇してしまい、思いどおりの行動がとれずに、街中をじりじりと蠢き回る。
この処女作品の、と同時にジャン=リュック・ゴダール (Jean-Luc Godard) の代表的な演出技法である即興を語る有名なシーンだけれども、この時に流れるべき音楽は、この作品で演奏された楽曲ではなかったろうか。

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2011年06月19日

『「水中 JOE」 想い出波止場II』 by 想い出波止場


本家ボアダムズ (Boredoms) をタチの悪い冗談の様なファンク・バンドと呼ぶ事が出来るとしたら、その派生系のひとつである想い出波止場 (Omoide Hatoba) は、徹頭徹尾ロック・バンドなのである。
勿論、前の文章に出た「タチの悪い冗談」とは褒め言葉であるし、「本家」とか「派生系」という呼称は、便宜上のものでしかない事は、留意して欲しい。少なくとも後者に関しては、両方のバンドに在籍した実績をもつ、「本家」とか「派生系」と呼ばしめる主の山本精一 (Yamamoto Seiichi) の音楽活動全体を眺めれば、そんな区分けが無意味である事はすぐに解るだろうから。
でないと、これから後の文章に登場する、微妙な言い回しの様々な修辞語のひとつひとつが、誤読される怖れがあるのだ。
とは言うものの、その誤読の結果、これを読むあなたが、産まれて初めて想い出波止場 (Omoide Hatoba) というロック・バンドに興味を持ってくれるのであるのならば、それはそれに越した事はない。
と、書いてしまっては、話はややこしくなる一方なのだが(笑)。
そして、こんな読むモノを混乱させるばかりの弄説を弄んでいる一方で、ここまでの短い文章に二度も登場した「ロック・バンド」という呼称は、なんの衒いも躊躇いもなく起用している修辞語だから、安心して欲しい。
あなたの想い描く典型的な「ロック・バンド」そのものをイメージしてもらってなんの問題もないのだ。

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2011年05月15日

"NEVERMIND" by NIRVANA


東京で秋だった。だがその夏の暑さにそのまんま引き連られている様な、明るい陽が射していた様な記憶がある。その年の夏が暑かったのかどうか、そんな事は憶えていない。渋谷の街の至る所に大型のレコード店舗がひしめき合っていて、その陳列棚は今よりももっと眩しくて明るく客を呼び込んでいた。手書のポップの文字が小躍りし、蛍光色で飾られ、読みにくい文字はさらに読みにくくなっていたけれども、その読みにくさがCDを手に取らせるのだ。
1991年の事だ。

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2011年04月17日

『モンクス・ミュージック (MONK'S MUSIC)』 by セロニアス・モンク (THELONIOUS MONK SEPTET)


セロニアス・モンク (Thelonious Monk) が演奏する映像を観ると、吃驚してしまう。それは演奏途中にいきなり、ピアノ (Piano) を離れて踊り出してしまうからではない。そんな事を言い出したら、キース・ジャレット (Keith Jarrett) の立場がないではないか。セロニアス・モンク (Thelonious Monk) と違って、ソロ演奏をするキース・ジャレット (Keith Jarrett) はピアノ (Piano) の呪縛から逃れられないのだから。

そうではない。
彼、セロニアス・モンク (Thelonious Monk) が常に捜し物をしながら、そしてそれを見出せずに、常に捜し倦ねているからなのだ。

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2011年03月20日

『ジョンの魂 (John Lennon / Plastic Ono Band)』 by ジョン・レノン / プラスティック・オノ・バンド (John Lennon / Plastic Ono Band)


出逢ったのは10代の頃だけれども、未だ数える程しか聴いていない。
駄作やら愚作やら失敗作ならば、当たり前の事象だけれども、この作品はそうではない。
大好きなのだ。傑作なのだ。そして、だからこそ、日常的に聴ける作品ではないのだ。
この作品を聴くには、覚悟もいるし決意もいる。
ぼくの言いたい事が解るだろうか。

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2011年02月20日

『カッワリーの王者 (Shahen - Shah)』 by ヌスラット・ファテ・アリー・ハーン - カッワール・アンド・パーティ(NUSRAT FATEH ALI KHAN - QAWWAL PARTY)


ゆったりと響き始める男声コーラス。それを導く様に、もしくはそれに導かれる様に、ハルモニウム (harmonium) の旋律とタブラ (Tabala) によるゆるやかなビートが谺する。これらの音々が創り出す、穏やかなグルーヴに浸っていると、そのしじまのうねりからすこしづつはずれだした、豊かな男声が響き始める。その男声は、次第次第に高みを目指し、遥か彼方の天上を目指しているかの様に、高く高く飛翔する。

その声の主が、ヌスラット・ファテ・アリー・ハーン (Nusrat Fateh Ali Khan) である。

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2011年01月16日

"Automatic" by THE JESUS AND MARY CHAIN


リュミエール兄弟 (Auguste et Louis Lumiere) の逸話から書き始める映画史はあって当然なのだけれども、それと同様に、ブルース・リー (Bruce Lee) から書き始める映画史や、ナイト・オブ・ザ・リビングデッド (Night Of The Living Dead)』 [ジョージ・A・ロメロ (George Andrew Romero) 監督作品 1968年制作] から書き進める映画史も必然の賜物なのだ。
そして、それと同じ理由でジーザス & メリーチェイン (The Jesus and Mary Chain) が巻頭を飾る音楽史があっても、それは然るべきモノなのである。

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